唐突ではありますが、元来、福祉とはどういう意味でしょうか。
漢字を見ますと、『福』=『幸せ』、『祉』=『幸い』であり、辞典にはこうあります。
『幸福。特に、社会の構成員に等しくもたらせるべき幸福』と。
よく耳にする医療・介護・福祉・保健という言葉があります。
この順番は主軸となっている業種を先に挙げるということになっているわけですが、
意味の大きさから言えば、本当は福祉・保健・医療・介護となるかもしれません。
いずれにしても、“福祉”の意味は深く本質的な言葉です。
社会のあらゆる業界で人の不幸のために存在するという分野があるでしょうか。
極端ですが、例えば、“軍事”ということも、国を守るために必要な業界であるということが
本質ですから、基本的には人の幸福のために存在するのです。
大事なことは、あらゆる業界が“人の幸福のため”になるかどうか、それは業界を運営
する側の心ひとつであるということです。

では、社会福祉法人の存在意義は何でしょうか。
言うまでもなく、法律的文言を用いずとも一般常識の範囲で考えれば、社会の幸福の
ために存在する法人という事になります。
実際に社会福祉関連法規では、『社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法の
定めるところにより設立された法人』(法第22条)とあります。

もう少し具体的に申しますと、「公益性」と「非営利性」の両方の性格を備えている法人です。難しい言葉が並びますが、
要するに、まず、公益性と非営利性を有した組織であるということ。 そして、社会福祉のために法律で定められた範囲内でという
一定の限度は設けられているものの社会福祉を目的とした収益事業も含めた様々な事業を展開する事が出来るのです。

私たち『社会福祉法人てつなぎ』もそういった、本来の存在意義や法的立場を有し、現在は障がい者福祉を軸に、経営・運営
されています。
昨今の日本の状況を見ますと、社会補償費の増大は著しく、社会の構造そのものをどうにかしなければ大変なことになりかね
ないと焦るような気持ちになります。 国家財政に目を向ければ、「国からお金をもらえれば良い」という考えはもう通用しなくな
っています。 では、どうすれば良いのか。 過去でもなく現在でもなく、未来型、しかも永続性のある社会構造を築かなけれ
ばならないのです。 組織及び地域、そして国全体で真剣に考えなければならないと強く感じます。
そこで、私たちの組織で興せるあらゆる業種の事業を展開しながら、障がい者福祉の未来永続型のモデルケースを創るべく
これまでの福祉のあり方に変革をもたらしていきます。
無論、今は人も物も金もそれを成し遂げるほどの内容はありませんが、何事も『為せば成る』です。
役職員一同心を一つにしてあらゆる事柄を成長の糧として身も心も豊かになりながら前進していきます。

医療法人共生会(ともにいきるかい) 川湯の森病院 理事長 齋藤 浩記
(共生会グループ) 社会福祉法人てつなぎ 理事長 齋藤 浩記